2学期終業式を行いました!

  本日(12/21)、2学期終業式を行いました。

 

【校長講話】

 みなさん、おはようございます。

 校長の辻井です。今回も放送での実施となりました。話を聞く姿勢はできているでしょうか。2学期の終わりに当たって、校長から皆さんへのメッセージをこれから伝えます。6分程度ですので、耳を傾けてください。

 サッカーワールドカップ、カタール大会もアルゼンチンの劇的優勝で終わり、2022年も残すところあと10日あまり。今年も、新型コロナの影響が学校の活動に色濃く出た1年でした。皆さんにとっては、今年はどんな年だったでしょうか?

 

 よく年齢を重ねれば重ねるほど時間が過ぎるのが速くなると言います。

 皆さんは、岡村隆史が司会するNHKのバラエティー番組「チコちゃんに叱られる!」を見たことがありますか。私は、好きでよく見ています。

 4年ほど前の放送内容で少し古いのですが、「大人になるとあっという間に1年が過ぎるのはなぜ?」というチコちゃんからの質問に対して、ゲストの大竹まことは、「私たちはもう、たくさん生きてるから飽きちゃったんだ。」と答え、「ボーっと生きてんじゃねーよ!」と叱られています。皆さんはなぜだと思いますか?

 

  チコちゃんの答えは、「人生にトキメキがなくなったから」ということでした。時間の感じ方には心がどのくらい動いているかが重要であるとのことです。例えば、食事をする場合、子どもはニンジンが星形に切ってあればそれに感動したり、ピーマンがあれば、がっかりしたり、多くの発見を食事中にするわけです。まさに一喜一憂するのですが、大人は食事をするという事実があるだけで、ただの作業になってしまっておりそこにトキメキはないが、子どもは様々な感情が生まれているために時間を長く感じるというわけです。

 このように生活の中にトキメキを感じる機会が多いか少ないかによって、過ぎた時間を長かったと感じるか短かったと感じるか違ってくるということです。

 

 トキメキやワクワクを忘れてしまった大人たちの1年はあっという間に過ぎていってしまうということです。私たち大人の最近、この師走の会話の始まりは、「1年間あっという間やったね。」です。反省しきりですね。

 研究者によると、自分の感じる時間と、実際の時間が同じくらいに感じられる年齢のボーダーは19歳頃とのこと。19歳を超えると、時間の進み方が徐々に早く感じられるようになるらしいです。皆さんは、この1年の時間の長さをどう感じましたか。

 

 大きな行事の冒頭挨拶の時、私はいつも「今日の1日が君たちの高校生活に新たに鮮やかな彩りを与えてくれることを期待します。」と言っています。私など、最近の3年間なんてひとかたまりに思えますが、本校で過ごす時間が皆さんにトキメキを与え、3年間の一年一年が彩りのあるくっきりとした全く違った時間として、記憶されることを願っています。

 

 さて、学期で最も長い2学期の学校生活はどうでしたか。

 ABCDの規則、「A:当たり前のことを B:馬鹿にせず、C:ちゃんとできる人がD:ほんとうにできる人」を実践できたでしょうか。皆さんが日々、積み重ねた学習の成果が成績という結果に表れます。通知票を見るまでもなく、自分の学校生活を振り返ってみれば、わかると思います。大切なのは結果をしっかり受けとめることです。短い冬休み期間ですが、原因を考え、それに応じてやるべきことを実行してください。

 

 最後になりますが、一年の締めくくりの終業式に、直近のクラブの特筆すべき成果を紹介し、皆さんとともにその健闘を讃え、話を終えたいと思います。

 硬式野球部は、秋季工業大会(硬式の部)で優勝、男子卓球部は私立高校総体で第3位、無人航空機研究部は、大分で行われたドローンサッカーの大会のユースクラスで第3位、さらに電気自動車研究部は、舞洲スポーツアイランドで開催された「エコデンレース」に2台が出場し、第3位と5位に入りました。この大会は、全国自動車教育研究会が主催して昨年まで27回行われてきた伝統ある大会ですが、今年度から本校が主催して実施し、その伝統を引き継ぎました。

 星翔高校には、今、紹介したクラブに限らず、資格取得等も含めて頑張っている生徒がたくさんいます。校長としてほんとうに頼もしく、嬉しく思っています。

 

 新型コロナウイルス感染の拡大は、予断を許さない状況が続いています。この年末年始、油断することなく、くれぐれも基本的な感染対策を怠らず、自分自身の健康と生活管理には、しっかり気を配り、有意義な冬休みとなるよう過ごしてください。そして、3学期の始業式には、全員元気な顔を見せてくれることを心から願って、2学期終わりの校長からのメッセージとします。

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