1学期終業式を行いました!

 本日(7/20)、1学期の終業式を実施しました。6月には、3年ぶりに球技大会、授業参観、芸術鑑賞会等の行事も実施でき、ウイルスと共存しながら、教育活動をコロナ前に戻しつつありましたが、急速な感染拡大を踏まえ、終業式は放送で実施しました。

 

【校長講話】

 みなさん、おはようございます。校長の辻井です。
 1学期の締めくくりの日である終業式の日を迎えることができました。
 新型コロナウイルスの感染が急拡大している状況下ですので、今日も、放送で式を行うこととしました。


  それでは、話を始めます。
  明日からいよいよ夏休みが始まります。
 今、みなさんは、これからの休みをどのように過ごそうかと、わくわくしていることと思いますが、1学期の区切りの終業式の今日、今一度、4月からの学校生活を振り返って欲しいと思います。
私がいつも言っているABCDの法則は実践できましたか。もう多くの人が覚えてくれていると思っています。

A、当たり前のことをB、馬鹿にせず、C、ちゃんとできる人が、ほんとうにD、できる人という法則です。
 この1学期、当たり前のことができたでしょうか?しっかり振り返って、夏休みを迎えて欲しいと思っています。

 夏休みというのは、決められた時間割、クラブ活動がある時とは異なり、自分のペースや考えで物事を進めることができる期間です。
言い方を変えれば、ABCDの法則、当たり前のことをするのにも学校が普通にある時よりも、意志の力が必要だということです。自分が試される期間ですので、夏休み中に、さまざまな面で大きく伸びる人がいる一方、無為に過ごし、生活リズムを崩してしまい、2学期、スムーズに学校生活をスタートできない人もいます。


 不規則な生活をして、睡眠不足やストレスをためると心のエネルギーが低下し、やる気が出ません。やる気を無理に出そうとしても、バッテリーがなくなったスマホを使おうとするのと同じで、不可能です。休業中は、新型コロナウイルスに感染しないよう、規則正しい生活を心がけ、心のエネルギーを蓄え、当たり前のことに加えて、日頃できない興味のあることにもチャレンジして、思い出に残る夏休みにして欲しいと思います。


 特に3年生は、言うまでもなく、進路決定を目前に控えており、大事な夏休みになると思います。自己実現に向けて、やるべきことをしっかりやってください。
 以上、私が今、しゃべったことは、これから配布される「夏休みを有意義に過ごそう」という保護者及び生徒の皆さん宛の文書の前半部分に書いてあることです。この文書については、この後、生徒指導部の高田先生からも話があります。自宅に持ち帰り、必ず、保護者にも目を通してもらってください。

 さて、最近、私が、ある雑誌を読んでいますと、「松尾芭蕉の414倍速で生きる私たちって何者」と題する記事が目に留まりました。「松尾芭蕉の414倍速で生きる」というフレーズが目を引きました。夏休みの過ごし方に限りませんが、少し切り口を変えて、時間の使い方、情報処理のしかたのヒントになるのではと思いましたので、紹介して、今日の話のまとめとします。


 松尾芭蕉、江戸時代前期の俳諧師ですね。名前を知らない人はいないと思います。記事の内容の一部は次のようなものです。
 今は、時間をコストと見なし、満足度と天秤をかけて「タイパ」を追い求める。タイム・パフォーマンスと、フルで発音する時間すら惜しむような慌ただしい世の中である。映画を早送りで鑑賞し、ヒット曲はサビだけ聴くという人もいる。


 300年余り昔、松尾芭蕉は東北の旅に出た。江戸から北上して東北を横断し、日本海沿いに南下して岐阜の大垣まで600里(2400㌔)を、徒歩や馬で約5カ月間かけて踏破した。その旅を記録した「俳諧紀行文」である「おくの細道」を読むと、江戸の深川の庵を出発してから、東北の玄関口である白河の関、福島県ですね、を越えるまでに23日を要している。現在なら、最寄りの東北新幹線白河駅まで東京駅から約80分。単純で計算すれば、所要時間は414分の1である。芭蕉の旅は、タイパで言えばすこぶる効率が悪い。ただ、私たちの414倍の時間をかけて見た景色、耳にした音、感じたことの豊かさは、数々の名句に残されている。裏返せば私たちは、せかせかと情報を消費しながら、価値ある何かを失っている。というような内容の記事です。


 長期休暇という時間の余裕のあるときだからこそじっくり時間をかけて、日頃できないことにもチャレンジして欲しいと最初に述べましたが、そのヒントにならないでしょうか。

 少し長くなりましたが、最後になります。夏休み中、どうか安全無事でいてください。けがや事故のないように。ルールを守り、自分を大切にし、8月25日に元気に顔を見せてくれることを心から願っています。

以上で、私の話を終わります。

出典:サンデー毎日 2022.7.17・24 元村有希子の科学のトリセツ

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