第83回卒業証書授与式を挙行しました!
春の到来が間近に感じられる明るい日差しの下、大改修を終えた体育館で、卒業式を挙行しました。今年も、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、来賓の出席はご遠慮いただき、簡素化して実施しました。
【校長式辞】
陽射しもすっかり明るくなり、春の息吹を感じさせる今日の佳き日に、多数の保護者の皆様のご出席を賜り、耐震補強工事ととともに大規模補修が終わったここ星翔高等学校体育館で、第八十三回卒業証書授与式を、盛大に行うことができますことは、卒業生はもとより、私たち教職員・在校生にとりましても大きな喜びでございます。ご臨席賜りました皆様に心からお礼申しあげます。
ただいま卒業証書を授与しました卒業生の皆さん、卒業おめでとう。また、お子様を育て、今日まで、支えてこられた保護者の皆様には、心よりお喜びを申しあげます。ほんとうにおめでとうございます。
卒業生の皆さん、星翔高校の三年間の生活はどのようなものだったでしょうか。期待と不安が入り混じる桜の下での入学式から早三年、在学中は、楽しいこと、良いことばかりでなく、つらかったこと、悩んだこともたくさんあったと思います。特に、誰もが想像していなかった新型コロナウイルス感染症拡大のため、3カ月に及んだ臨時休業、体育大会、星翔祭などの行事については中止や縮小実施、そして高校生活の一大イベントである修学旅行は中止を余儀なくされました。パンデミックは、皆さんの高校生活三年の二年間に大きな影を落としましたが、皆さんは、その困難を乗り越え、日々勉学や部活動に励み、卒業式の日を迎えることができました。今日は、勉強に部活動・資格取得等に一生懸命努力した人も、ほどほどに三年間を送った人も、また、途中で学校をやめたくなり、思いとどまった人もめでたく三年間の課程を終えて卒業です。一九四人めいめいの学校生活へのさまざまな感慨が胸に浮かぶと思いますが、この星翔高校でともに笑いともに苦しみ成長してきた事実を忘れないでください。
さて、今日は、皆さんの卒業にあたり、三つの「大切にして欲しいこと」を述べて、はなむけの言葉としたいと思います。
一つ目です。三年前の入学式で私は、ABCDの規則を日々、実践して欲しいとお願いしました。ABCDの規則とは、A(当たり前のことを)B(馬鹿にせず)C(ちゃんとできる人)がほんとうにD(できる人)です。その後の始業式や終業式など機会があるごとに、「当たり前のことをしっかりやる続ける」ことを繰り返えし伝えてきました。皆さんの多くが日々の学習はもちろんのこと、資格取得、クラブ活動等において、このABCDの規則を実践し、大きな成果をあげてくれた思っています。今後とも、心がけるべきことはやはり凡事徹底、すなわち目の前の当たり前のことに一生懸命、全力で取り組む、手を抜かず徹底してやり抜くことです。やるべきことを着実に積み上げていく「平凡な営み」によって身につく底力で、道は開けると信じています。就職、進学と新しい世界、環境に巣立っていく皆さん、さまざまな壁にぶつかるときもあると思いますが、この「平凡な営み」によって培われる強靱な底力で切り開き、物事を立派に成し遂げていってください。
二つ目の大切にして欲しいことは、「言葉を磨く」ということです。
これから異なる環境で、新しい良好な人と人とのつながりをつくるために、礼節をもって互いを尊重し、自分の思いが相手の心に響くように、言葉を磨いていきましょう。言葉によって、人は勇気づけられ、元気が湧いてきます。私は、毎朝、正門に立っていますが、登校してくる皆さんの元気な「おはございます」という挨拶で、一日頑張ろうという元気をもらってきました。一言の挨拶でも心を明るくするのです。時には、その人の人生を大きく左右することもあります。そのような言葉の力を知り、その力を獲得することで、円滑な人間関係を築いて欲しいと思います。どのような言葉を発すれば、相手に受けとめられやすいのか、正確に理解してもらえるのか、日々、意識をしながら、すこしでも「温かい言葉」をかけていきましょう。
三つ目は、皆さんが、ここまで成長できた背景についてです。自分自身の努力だけでここまで到達できたのではなく、周りの人が皆さんのことを考え、関わり、支えてくれたからこそ、今の自分がいるということを忘れないで欲しいと思います。今日、皆さんはこの星翔高校を旅立ち、一人ひとりそれぞれの道を歩いていきます。今までと異なる環境、新しい人間関係の中で、時には疲れ、孤独を感じることもあると思います。それぞれの道でそれぞれの人に、本当に様々なことがあると思いますが、皆さんの周囲には、深い愛情をもって常に気にかけ、支えようとしている人がいることを思い出し、自信を持って学び続け、歩んでください。
終わりになりましたが、本日、卒業生を祝し、ご列席いただきました皆様に重ねてお礼を申しあげますとともに、三年間にわたって学校に賜りましたご理解とご協力に深く感謝いたします。
卒業生の皆さん、お別れです。体に気をつけて、それぞれの道を、目標に向かって一歩ずつ、周囲とよい人間関係を築きながら前進してください。君たちの限りない発展と今後の活躍をお祈りして、式辞といたします。
令和四年二月二十六日
学校法人浪工学園 星翔高等学校
校長 辻井 安喜
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