1学期始業式を行いました

登校風景

 5月11日(月)、学年ごとの分散登校で1学期始業式を行いました。2,3年生は3月23日の終業式、1年は4月3日の入学式以来の登校です。

 全員マスク着用、手指の消毒、検温と物々しい雰囲気でしたが、ほとんどの生徒が元気に登校し、マスク越しではありますが、明るい笑顔を見て、胸をなでおろしました。

 3学年に対して、ほぼ同じ内容の話をしましたが、1年生に対するものを掲載します。

【校長講話】

 皆さん、こんにちは。元気にしていましたか。
 4月3日の入学式から、早、1カ月と1週間が経ちました。皆さんは、新型コロナウイルス感染防止のための休校で、中学生活を唐突に打ち切られ、卒業前の貴重な時間を失った上、さらに夢と希望をもって高校入学を果たしたのに、学校へ行けないという大きな試練に直面しています。
 緊急事態宣言下、外出もままならず、大きなストレスを抱えている人もいると思います。皆さんの多くは、いつになったら学校が始まるんやという思いを持っているでしょう。
 私たちも、臨時休業がここまで続くとは想像できていませんでした。
 一刻も早い学校再開を望んでいますが、今後、どのような展開になるか、見通しを立てにくい状況です。
 しかしながら、ともかくも、今日は、変則的な形ではありますが、何とか始業式の日を迎えることができました。動き出せたという思いをもっています。来週から、登校日の設定もできるようになりました。どういう形であれ、学校、授業再開の日は遠くないと思っています。
 私たち教職員は、全力で皆さんを支えていきます。そのことを校長として、改めて伝えたいと思います。
 

 さて、話したいことたくさんあるのですが、このような状況下ですので、一つのことを皆さんに伝えて終わりたいと思います。
 ブレイディみかこさんを知っていますか。イギリス在住の保育士・コラムニストです。『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を書いた人です。この方が新聞や雑誌で、新型コロナ感染拡大について展開されているイギリス事情を踏まえた話が非常に示唆に富んでおり、私自身、腑に落ちるものがありましたので、その話を紹介したいと思います。
 ブレイディみかこさんの息子が通うイギリスの小学校の校長先生がこんな話をしたそうです。
 その前に、緊急事態宣言の緊急は英語で何というか知っていますか。
 emergency、カタカナ読みでは、エマージェンシーといいます。その語原を巡っての話です。
 「エマージェンシー(緊急事態)は、エマージという言葉がもとになっていて、そのエマージという言葉は「何かが現れる」という意味だ。だから、エマージェンシーというのは、今までに見えなかった何かが現れてくるときなんだよ。こういう事態になったから、キーワーカーの人々の仕事の大切さをみんなが認められるようになった。緊急事態になると悪いところも見えてくるけど、いいところもすごく見えるようになる。」
 さて、キーワーカー、エッセンシャルワーカーとも言うようですが、意味はわかりますか。
 この緊急事態宣言下であっても、ゴミは収集され、スーパーは普通に営業している。物流も滞ることなく、郵便や荷物は普通に届く。当たり前のことが確実に行われているのです。
 キーワーカーとは、医療従事者、警官、保育士、介護士、公共交通機関職員、トラック運転手、スーパーマーケット従業員などの、地域に不可欠なサービスの従事者を指しています。
 ブレイディみかこさんは、その校長先生の話を受けて、このように言っています。
 「感染の危機があっても外に出て働かないといけない人たちこそ本当に社会に必要だったんだっていうことがわかった。そういう仕事って押しなべて低賃金で、普段は目立たない報われない仕事です。そういう人々にいまスポットライトが当たっていることの意味は大きいと思います。社会は、彼らや彼らの職場にもっと投資すべきなんだという事実が、それこそエマージしてきたわけですね。」
緊急事態下であるからこそ見えてくることは、他にないでしょうか。イギリスの校長先生はそれを宿題にしたそうですが、皆さんも考えてみてください。
 

 さて、今後のことですが、翌週から各学年ごとに登校日を設けています。登校日については、保護者宛の文書を今日配布しますので、必ず、確認の上、保護者に渡してください。HP上にも掲載します。登校日の設定については、あくまでも予定です。情勢の変化で変更することもあり得ますので、HPをこまめにチェックしてください。
 それから、もう一つ、大事なことですが、課題については、成績に算入されますので、きちんと提出してください。今日は、前回、宅配便で届けた課題の提出日になっています。忘れず提出するようにしてください。

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