生徒の皆さんへ

中庭01

 3月2日から臨時休校に入り、1ヵ月半近くが経過しました。生徒の皆さん、元気に過ごしているでしょうか。
 3月23日には、学年別で終業式、4月3日には、220名の新入生を迎え、入学式を終えることができましたが、緊急事態宣言が発出され、予定していた始業式の中止を余儀なくされ、新学期をスタートさせることができませんでした。特に新入生の皆さんは、臨時休業で中学校生活を突然打ち切られたうえに、高校生活の出鼻を折られ、不安な気持ちでいっぱいだと思います。


 さて、学校として、皆さんに家庭学習してもらうため、教科書、課題等を宅配便で送りましたが、手元に届いているでしょうか。教職員総出で、3日間かけて課題等を作成し、荷造りしました。各教科から指示されている内容をしっかり確認し、学校再開後の授業にスムーズに臨めるよう確実に取り組んでください。


 今は、生活を見つめ直すチャンスの時でもあると思います。日頃は、学校生活中心、授業やクラブ活動のため、時間的な余裕がなく、しっかり手や顔を洗ったりきちんと食事や睡眠をとったりすることがあまり意識できていなかったのではないでしょうか。今はそれが何よりも優先されるべきだと思います。


 京都大学の藤原辰史准教授が、毎日新聞のデジタル版に「緊急事態を生きる」と題する記事を掲載されていますが、その一部を引用します。
 「当たり前のことを繰り返すこと、その重要性は忘れられがちです。ゴミの収集や掃除が行われることで病原ウイルスや病気の温床が取り除かれている。誰がどうやって「当たり前」を保っているのか、我々は今回の災厄で気がついてしかるべきでしょう。日記を書いたり、手紙を書いたりして人を思いやる気持ちを確認する。違和感があれば誰かに伝える。そうしたことを大切にやっていく時なのかもしれません。」
 こういう時期だからこそ、自分を守り、保つために、いつも言っているABCDの規則、当たり前のことを繰り返すことの重要性を再確認して欲しいと思います。


 学校の桜もすっかり散り、若葉が芽をふいてきました。季節は確実に進んでいます。いずれ学校再開の日も必ずやってきます。正しい情報を見極めて、正しい知識をつけウイルスと対峙しつつ、気持ちを穏やかに過ごしてください。

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